人海戦術限界
六月は委員会、特別委員会、本会議が開かれています。街中では、安全に配慮しながら夏季剪定が行われ、樹木が更に美しく青空に映えます。
区民文教委員会では国勢調査について。
本年は国勢調査の年にあたります。
特に、住民の流動性が高く、多様な住民が暮らす中央区のような都心部においては、従来の人海戦術型による調査方法には限界があると感じます。
国は、令和2年の調査に続き、今回もインターネット回答の推進を掲げ、全国でのオンライン回答率50%を目標に掲げています。
中央区としても、この国の方針を踏まえ、区民の理解促進と円滑なオンライン回答の普及に向けて、積極的な周知・広報を行うなど、できる限りの尽力して参ります。
高齢者対策特別委員会では、今年度から始まる認知症の早期対応を目的とした「もの忘れ予防検診」について。
予防や早期支援の意義はありますが、私は検査が過剰になってはいけないと考えています。
本人が不安なく、自分の意思で受けられるように。家族の勧めによる受診でも、本人の尊厳を守る丁寧な対応が何より大切です。
認知症になっても、誰もが温かく見守られ、安心して暮らせる社会を。
検診制度の継続も、その実態を見て慎重に判断すべきと意見しました。
会津大学
会津大学は、日本で初めてのコンピュータ理工学専門大学として創設され、先端的なICT教育・研究環境を有する、全国的にも極めてユニークな高等教育機関です。広大なグラウンドの先に望む磐梯山の姿は壮麗で、自然と知性が調和する理想的な学びの環境をみてまいりました。
このような素晴らしい大学が、全国に十分に知られているとは言いがたく、発信の力の弱さを痛感しました。これは大学に限った話ではなく、会津という地域全体に共通する課題でもあると私は考えています。
会津には、誇るべき伝統文化、真面目で誠実な人々、そして豊かな自然があります。
各地方がそれぞれの強みを活かし、切磋琢磨し得る国へ。地方の声がしっかり届く日本こそが、次の時代を切り拓く。それが、我が国全体をも成長させると信じています。
中央区エコまつり
晴天のもと、「中央区エコまつり」が開催されました。中央区の森の間伐材を使った丸太切り体験、リサイクル自転車の販売、おもちゃの病院など、大人も子供も楽しみながら環境について学べる人気のイベントです。
中央区と「脱炭素による未来共創に関する連携協定」を結んでいる福島県大熊町の出店もあり、地域の魅力を伝える素敵なグッズが並び、注目を集めていました。
ただ、いま世界では、理想一辺倒だった脱炭素政策の現実的な見直しが本格化しています。エネルギー安全保障、国民生活への負担、国内産業の空洞化などを理由に、欧米を中心に政策転換に踏み切る国が増えつつあるのが実情です。
理念だけを追い求める時代は、すでに終わりつつあります。
生活と経済を守りながら、持続可能な未来をどう築くか。人材交流や産業振興の現場から、現実的で実効性のある道を模索してまいります。