第二回定例会閉会
令和七年第二回定例会では、一般質問にて「環境政策」「男女共同参画」「多様性の在り方」の三つのテーマを取り上げました。いずれも現代社会において重要視されながら、その本質や実効性が問われている分野です。
環境政策について
再生可能エネルギーの導入やごみ分別の徹底は意義ある取組ですが、一方で景観・廃棄物処理の課題や、区民・国民の経済的負担も見過ごせません。
なかでも「燃やすごみ」として扱われていたプラスチックの分別回収については、その必要性を再検証すべきと考えます。気候変動対策という曖昧な理由で、国益を損なうような制度導入を急ぐべきではありません。
今後は、理念だけにとどまらず、区民にとって“見える形”での透明性ある施策と、費用対効果の綿密な検証を強く求めてまいります。
男女共同参画について
女性センターブーケ21から、男女平等センターブーケ21へと名称を変更し、様々な啓発イベントが開催されていることは一定の意義を有すると受け止めております。
しかし、名称変更やイベント開催のみで、真に男女平等が実現するわけではありません。限られた税金を用いる以上、すべての区民が納得できる形で、男女双方に必要な支援が公平に行き届く体制の再構築が求められます。
特に、登録団体の審査基準の明確化や活動内容の妥当性を適切に検証できる仕組みについては、引き続き制度の改善を強く求めてまいります。
多様性について
日本社会にはかつて、「異なるものを静かに受け入れる」という美徳がありました。制度整備と並行して、「多様であることを温かく見守る心」を育む教育と社会づくりが不可欠です。
学校現場における秩序と安心、すべての子どもたちの公平性の確保には、現場任せではなく、行政の責任ある支援と指針が求められます。
どの施策も、理念だけで終わらせてはなりません。現実に生きる区民の声から出発し、制度の中身と実効性を丁寧に見つめ直すことが必要です。
私は今後も、中央区が掲げる理念にふさわしい中身と仕組みを備えた自治体となるよう、政策の本質に向き合い、提言を続けてまいります。